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2002年に制作された映画「わが故郷の歌」のご紹介をしています

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わが故郷の歌

2002年製作の映画。
イラン・イラク国境のクルディスタンに暮らす、国家を持たない世界最大の少数民族クルド人の置かれた過酷な現実を描く。
監督は、バフマン・ゴバディ。
イランでは、最初のクルド人監督である。
また、各地の映画祭では、高い評価を得ている。
2000年のカンヌ国際映画祭カメラドール賞と国際批評家連盟賞を受賞。
「わが故郷の歌」は、監督第2作目の作品で、2002年カンヌ国際映画祭「ある視点」で上映された。
そこでフランソワ・シャレ賞を受賞する。
国際映画祭では最優秀作品賞、シカゴ国際映画祭で金の額縁賞も受賞している。
主演の老歌手と二人の息子を演じる俳優は、本職のクルド人のミュージシャン、クルド・ミュージシャン。
バフマン・ゴバディ監督の母もかつての妻で終幕に登場する。
その他登場人物もすべてクルド人で、言葉と歌もクルド語である。

「わが故郷の歌」の舞台は、イラン・イラク戦争終結後もイラク空軍が爆撃が続いているクルディスタン。
著名な老歌手とその二人の息子が、かつての妻を救うため、イランからイラク領クルディスタンに向かう旅。
個性豊なユーモアに溢れた珍道中で行く先々の難民キャンプで演奏する民族楽器、歌。
その彼らの力強い音楽、歌は、パワーに満ち溢れていた。
しかし、イラク側に入ると、悲劇の旅へと変貌する。
国境を境に、雪で覆われた厳寒の地を目の当たりにしたのだ。
クルド人の置かれた厳しい現実。そして苦難は容赦なく襲う。
「わが故郷の歌」は、クルドの仲間にささげる命の賛歌でもあり、戦争の非道も訴えている。
クルド音楽に対抗するようにイラク軍のジェット機の響き渡る爆音。
クルデスタンの美しい山々。
そして爆撃で廃墟となった村、クルド人の虐殺の悲劇。
ユーモアと戦争という現実が見事にブレンドしているのがこの映画である。

 

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